手彫りゴム印
雁皮紙（がんびし）・竹紙（ちくし）とと呼ばれる薄い紙へ墨で文字を書きます。それをゴム板
に転写して、印刀（いんとう）と呼ばれる切り出し状の刃物で切り出します。現在でも、卓越し
た技術によって生み出される文字は、偽造されにくいという理由から、小切手用ゴム印などに使
用されています。ただ、年々、技術者の高齢化に伴い手彫りを行う継承者が少なくなってきてい
ます。
鋳造用ゴム印
もっとも多く、一般的に使用されているゴム印はこの鋳造用ゴム（プレス機で作製）です。昔
は、版下（原稿）を作るために活字を使用し、母型取りを石膏で作るなど、とても多くの労力
が必要でした。現在は、版下はパソコンに替わり、母型取りはフェノールに替わりましたが
ゴム印作製までの工程はさほど変わらず、(版下作成⇒凸版作製⇒母型作製⇒ゴムの流し込み
⇒ゴムの裁断⇒台木裁断⇒見出し作成⇒台木貼り付け)多くの工程が必要となります。数多く
のゴム印を効率よく作製するのに向いています。
感光性ゴム印
プレス等を使わず、版下フィルムと製版機で作製するゴム印です。一般的なゴム印と違い
ゴム素材が感光性合成ゴムの為半透明になっており、
耐インク性、耐磨耗性にも優れています。
又、製造工程で産業廃棄物が出ないので、エコの面からも注目されています。
レーザーゴム印
パソコンとレーザー加工機のみで作製するゴム印です。レーザー加工機専用のゴム板を使
用し、パソコンとレーザー加工機でダイレクトにゴム印を作製します。ダイレクトに作製
できるため即納に応じた作製が可能です。設備も小スペースで設置できますので、ゴム印
の内製化、即納を求める販売店様向きです。
